EではなくてC。

父と私はau家族割の仲。通話さえ出来ればいいという父の携帯は、Eメール使用不可で契約しているので、メールのやり取りなんて一度もした(出来た)ことがなかったんだけれども、そういえばauにはCメール(電話番号宛に飛ばすショートメール)機能があったことに先日、今更ながらに気が付いた。試しにとすぐさま、簡単な用件を送信してはみたものの、まあ、返答は電話でもかけてくるんだろうな父上のことだからと、完全に見くびっていた私のもとに、全面的に敬語口調のカチコチな返信文が到着したのは数分後のことだった。
クイックレスポンス、父上。なかなかやりますな、父上。と、驚いたり感心したり。なんだか「いままで自転車に乗れなかったわが子が、とうとう補助輪なしでも走行に成功!という様子を、嬉しそうに見つめている親」のような気持ちになる。ほくほくというか。
後日、父から「弟にも(私に寄越したような)メールを送信しているのだが、一度も受信してくれなくて悲しい」と相談をされて、弟は他の通信会社のユーザーである為にCメールは送れないことや、CメールはEメールじゃないことなど、懇々と説明しながら、ああこの人は理解して使っていたわけではないんだな、なんとなく使えたから使ったまでなんだな、動物的勘!というかやっぱり自転車の運転習得に似てるよな……なんてことを頭の端っこで考え、わたしのかおは矢鱈とにやけていたのだった。