テレ東『おりん』第十八話・争奪!姉様人形
旅先で出会った地元民たちを巻き込むお決まりの流れではなく、たくましん(弥十郎)とおりんと首領(道悦)の、心理的・物理的、いろんな意味でのトライアングルを描く、ちょっと変わった回だった。巻き込まれ役のゲストがいなかった分、手鎖軍団には気合が入っていたようで、役者さんたちの動きにはいつもの数割増しのキレと軽快さが感じられた気がする。
- 冒頭からレオタードで追っ手に応戦・撃退するおりん、気合入ってるなあin紀州
- たくましんを派遣している人は本当にバカ(の振りをしている)将軍様なんだろうか。ものすごく賢そうに独り言を言ってる。別人かと思っちゃうぐらいクレバーな感じで
- 今回の手鎖軍団は、火鬼・水鬼・風鬼って各々の名前に振り回され過ぎってぐらいに、名前と性質がリンクしてるのでおかしかった。火鬼は二本の刀で火花を散らせ、そこにブハアっとアルコールを吹きかけて火を吐く曲芸じみた攻撃を使うし、水鬼はたくましんの正体を探るため捕まえた佐介をしつこく水責めした挙句、ポチャンポチャンと垂れる水滴を利用して催眠術をかけてたし、風鬼が現れるとどこからともなくつむじ風がぴゅーっと吹いて来るので、「あ、ヤツ来たな!」と気配ばら撒きまくりだった。てな具合に
- いつもおりんを助けてばかりのたくましん。手鎖軍団に囲まれてキズを負い、珍しくピンチに陥るも、いつもとは逆におりんが救出して何とか逃げ延びる。おりんは借りを返したいんですと。でも、相当助けられてるから、なかなか返しきらないんじゃなかろうか
- ボロボロの山小屋の中に身を隠し、そこで道悦に斬りつけられた肩のキズをジューっと焼け火箸で治療されてみたり、これまでの事情について打ち明けあってみたり、あまりに過酷なおりんの過去話に軽く引いてみたり、信頼について熱く語ったりしているうちに、二人のあいだにほんわかあたたかい空気が漂いかけるんだけども……
- おりんが外の様子を見てくると出かけてる間に、伝書鳩で殿からの「密書を手に入れたら即江戸へ戻れ」という命令を受信するたくましん。この手紙が後におりんに見つかり、開きかけたおりんの心の扉にかんぬきをかけることに
- 催眠術を施された佐介は、「いぬになれっ!」と水鬼に命じられるがままにたくましんの元を訪れ、その刀を奪い窮地に追い込む。水鬼と火鬼はたくましんを片付けようと小屋に火を放つが、助けに来たおりんに、さっくりてくさりごめんされる(と思ったら意外としぶとかった火鬼も、結局ごめんされる)
- ついでに佐介もぶった斬ろうとするおりんを「やめろ、そいつは仲間だ」とみぞおち一発で止めるたくましん。密書は無いかと、気を失ったおりんの胸元を探ろうとする佐介に、「おりんは密書なんて知らないと言っている。俺はそれを信じるっ」とやめさせる
- というわけで、首領のアジトに直談判に赴くたくましん。「おりんは密書持ってないよ。ていうか、あの姉様人形は密書じゃなくて、単なる土産物だから追うだけムダだよ」と説明するもブツを見なければ信じられない様子の首領に「じゃあ、あの人形持ってくるから、密書じゃないのを確認したらおりんから手を引けよな」と、おりんの安全第一とばかりに取り引きを
- 目を覚ましたおりん、折悪しくたくましんが落とした件の鳩メールを拾い読み。「こいつも密書目当てかっ」と不信感倍増。おまけに、戻ったたくましんが「人形を貸して」と頼んだものだから、なお具合が悪い。もう誰も信じられないわーってなっているところへ、首領さまも登場して姉様人形奪い合い
- 大事な姉様人形のはずなのに、ポロポロと手から落ちやがるものだから、そのつど落ちた人形を三人が囲みジリジリにらみ合い。結局はおりんが奪取そしてダッシュで来週へ
- たくましん、殿へ鳩メール返信「密書のありか未だわからず」