[日常]愛ナマズ家の杞憂を聞く。

「水槽の中にはさ、良性とはいえバクテリアを仕込んであるわけ。水を綺麗にしてくれるやつをね。で、うちのブーちゃんはさ、餌に貪欲っていうか食欲の虜っていうか、手をね、私の指をね、餌の延長か何かと勘違いしてるのかしらんけど、グボハッと、噛むわけ。人間みたいな歯はないんだけどね。ぎざぎざざらざらした鑢っぽい歯でね、噛むわけ。わざとかしらんけど、噛むわけ。まあ、まだ傷らしき傷はつけられたことないんだけど。いつか、近いうちにさ、ザリッと、こうザッとさ、皮膚をこそがれそうな気がするんさね。で、ここでバクテリアだよ。バクテリアがその傷から私の中に入ったとしよう。やばいべ。やばいべ」
って言いながら浮かべてる、満面の笑みに愛を感じる。