動物の扱いは、子供並みに下手クソではあるけれど。

私が猫派になった経緯を、おもひで倉庫から掘り起こしてみると、小学校の頃の出来事に行き当たる。学校帰りに、黒い捨て(成)犬を拾ってきてクロちゃんと命名し、自分で寝床まで作り、結局親からは事後承諾的に飼うことを許された。けれどもクロちゃんは、翌日私の不在時にどこへともなく消えてしまい、母からは「よく見てなかったの。ごめんね」とやけに神妙な顔をして謝られた。あの時、そうか、そうなのかと鵜呑みにする事も出来なかった私は、クロちゃんはきっとどこか余所に連れて行かれたんだな、我が家では犬が暮らすことは許されないんだな…という風に勝手に解釈をし、自然と犬とは距離を取るようになった。そして、猫派になった。はずなのだけんども。
先日不良犬の再教育プログラムを取り上げたTV番組を見ていて、ボストンテリアの愛ごい姿を目にして以来、ああ、あんな可愛い生き物と生活を共に出来たならどんなに幸せだろう……という思いが抜けずに困っている私はもしかすると、隠れ犬派かもしれない。