連休中に見た映画リスト。

フォーン・ブース [DVD]

以前から観たいと思ったまま忘れていた一本。
公衆電話から鳴響く呼び出し音。ついその受話器を取り、応答えてしまった主人公(コリン・ファレル)に対し、電話をかけてきた見ず知らずの男は唐突に「この電話を切ったら殺す」と告げる。男の目的は何か?主人公はどうなってしまうのか?を、ハラハラしつつ見守る90分。尿意も忘れて夢中で観た。設定、脚本、見せ方、あとコリン・ファレルの演技がよかったんだろうな。


Mr.3000 特別版 [DVD]

  • 『Mr 3000』
    チャールズ・ストーンⅢ監督 2004年 アメリ

とうとう通算3000本安打記録を打ち立てた大打者、スタン(バーニー・マック)。これで自らの球界殿堂入りも間違いなしと思い込んだ彼は、シーズン途中にもかかわらず引退してしまう。しかし自己中で横柄な人柄がたたり、記者連中から好かれることのなかったスタンは、その後何年経っても殿堂入りを果たすことが出来ない。おまけに、引退から9年が経過した頃、集計ミスにより彼の生涯安打は実際は3000本にあと3本足らなかったことが判明。それじゃあ、あと三本打ってやる!と、47歳のカムバックを果たすが……。というお話。
当初はデンゼル・ワシントンさんにも主人公スタン役のオファーがあったそうなのだけれど「この役はコメディセンスが無いと彼の嫌な面ばかりが目だってしまうから」との判断から辞退したらしい。イチかバチかやってみればよかったのに……とも思うが、たしかに、笑える演技をするデンゼルさんが欠片も想像できないし。やらなくてよかったのか、も。実際の主演俳優、バーニー・マックさんはすごくいい。ふてぶてしいのに憎めない、スカした勘違い野郎に、はまりまくってた。


ビヨンドtheシー ~ 夢見るように歌えば ~ [DVD]

敬愛するボビー・ダーリンの人生をいつか描きたいと、ケヴィン・スペイシーが構想10年、大事に大事にあたためてきた作品だそうで。その愛情の溢れっぷりは、これも、これも、これも!と詰め込まれた多くのエピソードや、どんだけ練習したんだよっていうぐらい華麗な、思わすウキウキしちゃうようなレヴュー・シーンによく現れていた気がする。(詰め込みすぎて芯が見え難くなっていたような気もするんだけども)
観てから数日が経過した今も、メインテーマ曲が頭の中を駆け巡っています。歌っています。


ゲート・トゥ・ヘヴン [DVD]

  • 『ゲート・トゥ・ヘヴン』
    ファイト・ヘルマー監督 2003年 ドイツ

インド人女性ニーシャ(マースミー・マーヒジャー)と、ロシアからの密入国者アレクセイ(ヴァレリー・ニコライエフ)はともにドイツの空港内で働いている。二人は偶然に出会い、親交を深めてゆくのだけれど、ニーシャにはどうしても会いたい人がいた。彼女の願いをかなえるためにアレクセイは……。というお話。前半、ニーシャの抱く夢を、突然、インド映画でよくみられるような、あの歌と踊りを披露するシーンでもってファンタジックに表現されてしまったものだから、そのあまりの唐突感に逃げたくなったりもした。んが、なんとか最後まで鑑賞。
主人公やその仲間たちは、出身国もまちまちだし、色々とわけありっぽい人たちばかりながら(というかだからこそなのか)、なんともいえずいい感じの連帯感で結ばれていて、観ている私までほくほくと見守り体勢になってしまった。関係ないけど、本物の空港の裏方さんたちも、乗客の荷物が流れてゆくベルトコンベアに乗っかって空港内を移動したりするのかな。しないよな。


デンジャラス・ビューティー 2 [DVD]

  • 『デンジャラス・ビューティⅡ(原題: ARMED AND FABULOUS)』
    ジョン・パスキン監督 2005年 アメリ

グレイシー・ハート捜査官(サンドラ・ブロック)ばりに、あの、鼻を豚みたくフガフガいわせて笑う独特のあれをマスターしたくて、何度か練習してはみたものの、なかなかできなかったのであきらめた。けれど、あきらめたそばから、はずみで出来ちゃった、というかフガっちゃって、嬉しさ半分、定着したらどうしようという杞憂半分。
前回のミスコン潜入捜査以来、全国区で面が割れてしまったグレイシーさん。それが捜査活動に支障を来たすにいたり、彼女は警察の顔(広報担当)としてはたらくことに。そんな矢先、ハートの友人でもあるミス・アメリカ(ヘザー・バーンズ)とミスコンの司会者スタン・フィールズ(ウィリアム・シャトナー)が誘拐されてしまった!どうするグレイシー、負けるなグレイシー、頑張れグレイシー。という人気シリーズの2作目。
「警察の顔」ということで“洗練された大人の女性”へと人間改造されたグレイシーさんと、新相棒のサム・フラー捜査官(レジーナ・キング)のデコボココンビが愉快。占有捜査で、顔ばれないようになのか、今回は老婆メークまで施してはりきっている主人公。グレイシーさんの老婆姿には「なんか、この人どんどんエディ・マーフィ化してないか、おい」と心配になった。うそ。

ラスト・ショット [DVD]

  • 『ラスト・ショット』
    ジェフ・ナサンソン監督 2004年 アメリ

トラック協会とマフィアの関係にメスを入れるべく、映画製作をでっち上げ、潜入捜査を試みるFBI捜査官(アレック・ボールドウィン)と、彼に監督として雇われた脚本家志望の男(マシュー・ブロデリック)との物語。ウソみたいな話だけれど、実話ベース。
出演者の中の“レイ・リオッタ”の名前に、ついつい借りてしまったけれど、若干後悔してる。あーでも、コメディと思って観なければ、もっと楽しめ、たのかなあ。


ワイルド・タウン 英雄伝説 特別編 [DVD]

  • 『ワイルド・タウン/英雄伝説(原題WALKING TALL)』
    ケヴィン・ブレイ監督 2004年 アメリ

クリス・ヴォーン(ロック様、武器は角材)が、故郷を穢す悪党相手どもに、正義の鉄槌をお見舞いしてくれる物語。善悪がくっきりはっきりしているので悩む必要一切なしな爽快映画。予算の関係なのか、主演俳優の趣味なのか、アクションシーンは原始的な体と体のぶつかり合いがほとんど。その道のプロであるロック様相手に、敵役のニール・マクドノーも負けじと頑張っていたなあ。というか、ヒロイン(劣化したブリトニー・スピアーズみたいな人)との取って付けたようなラブシーンより、レイ(ジャッカスのジョニー)の出番をもっと増やしてくれたらよかったのに……。