バス男 [DVD]

主人公はアイダホの片田舎に暮らす、さえない高校生ナポレオン・ダイナマイトジョン・ヘダー)くん。彼の学園生活を中心に、周囲の人たちの日常を描いている。全体的にゆったりまったりとした雰囲気ながら、登場人物がナイスキャラ揃いだったり、場面転換のテンポが良かったりで、最後まで夢中になって鑑賞。今年見たなかで二番目に面白かった。DVD買いたいぐらい。
学園青春モノとも分類できそうな作品だと思うんだけれども、舞台がドのつく田舎なせいか、よくある“人気者グループ”と“そうでないグループ”がどちらも垢抜けていなかったりして微笑ましい。その中でもナポレオンの垢抜けなさ加減は突き抜けてて、おまけになんかちょっとヘンだったりするから、転校生のペドロ(エフレン・ラミレッツ)がたぶん初めてできた友達なんじゃないかと思う。(出来たばかりの友達から一目置かれようと見栄を張ってホラ話ぶちかましたり、聞けばいいことを聞けなかったりする不器用さには友達いない歴の長さがにじみ出てる気がする)そんな彼が後半、ペドロのために(あとおそらくは自分のためにも)起こした行動がたまらなくステキ過ぎてヤられてしまった。また観たくて仕方がないのでやっぱりDVDを買おう。
邦題は『バス男』らしい。例の『電車男』にあやかったのと、ナポレオンがバス通学してるってだけで、バス男。ってことは自転車通学なら自転車男になっていたんだろうな。徒歩通学なら徒歩男。あんまりだと思うので、記憶しないことにする。


SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション [DVD]

森の中の邸宅に住む若い夫婦(浅野・橋本麗香)、マイホームパパ(岸部一徳)とその家族、人気催眠術師(阿部寛)とCMプランナー(小泉今日子)のカップル、空き巣三人組(津田寛治森下能幸・Jai WEST)、通訳(荒川良々)と英国人(ヴィニー・ジョーンズ)。これら五つの人間関係が、時にお互いからんだりしながら描かれる作品。
監督さんの強いこだわりが感じられる、カラフルでオサレなセットや衣装、小道具、音楽などにばかり気を取られ、全体的には……軽いなーという印象しか残りませなんだ。あとは、まさかヴィニー・ジョーンズ(スナッチで弾丸を歯で受け止めてた人)を日本映画で観れるとは思わなかったので少し得した気分にもなれた。