スティーヴン・ブリル監督『Mr.ディーズ』

2002年作品。ド田舎生まれド田舎育ちの好青年ディーズ(アダム・サンドラー)が、棚ボタ的に大叔父の遺産を引き継ぐことになり、その手続きのためにNYへ赴くのだけれど、その遺産があまりに莫大なためによからぬ思惑を持つ人も彼の周りに集まってきてしまい……というようなお話。

主人公のいい人キャラや彼が展開するあまりに夢見がちな理想論が鼻についてしまったり、ヒロイン(ウィノナ・ライダー)の主人公に対する気持ちがやけに唐突に感じたりで、いまいち夢中になりきれないまま観終わってしまった。これはわたしのこころがすさんでいるせいかしら。それだけじゃないきがする。
でも、脇役の皆さん(召使い役のジョン・タトゥーロや、町の住人役の腕っ節の強いおばちゃんや、ブシェミなど等)の演技はものすごく楽しめたので良かった。と思うことにする。