ベニー・チャン監督『香港国際警察/NEW POLICE STORY』

2004年作品。スーパー・コップのチャン刑事(ジャッキー)が今では警部だそうで、偉くなったんだなあ……なんて親戚のお兄さんの出世を祝うがごとくほくほくしつつ鑑賞。

今回は今までのシリーズに出てくるような職業的な(金稼ぎのために悪事を働く人たち。なんにしろプロっぽい)悪人と違い快楽追求型の犯人で、時代を反映したのかわからないけれどとにかく腹が立つことこのうえなく、それだけにチャン刑事を応援する手にも力が入った。
年をとって動きにキレが無くなってきた云々言われるジャッキーだけれど、彼の若き相棒シウホン(ニコラス・ツェー)の動きと並べると違いははっきりで、止めるべきところでキッチリ止める、緩急の利いた魅せる動きは健在だと思った。シウホンも頑張ってはいたんだけどやっぱり、パンチやらキックやらがどうもだらーっと流れっぱなし出しっぱなしな感じ。
でもシウホン、演技はよかった。飄々としているようで、芯のある男の子にちょっとほろっとさせられた。彼とからむことでチャン刑事の新たな一面も見えてきたりもして、ナイス相棒な作品だった。