連休中に観たリスト。

スカイ・ハイ [DVD]

  • マイク・ミッチェル監督『SKY HIGH』(2005/米)

主人公ウィル(マイケル・アンガラノ)の両親(カート・ラッセルケリー・プレストン)は二人とも現役で活躍する正義の味方で、彼自身もスーパー・ヒーロー養成を目的とした高校"スカイ・ハイスクール"に入学することに。この学校では生徒はその能力に応じてヒーロー組とサイドキック(サポート。悪く言えば脇役)組とにクラス分けされるのだが、登校初日に至るも自分の力が未だつかめないウィルは脇役組になってしまう……んだが。という、一風変わった学校を舞台に描かれた青春モノ。
ヒーロー組とサイドキック組は、そのまんま人気者組とそうでない組の図式にあてはまる。超人的能力値=人気度と考えるとわかりやすい。この世界の基準はとにかく超人力。ズレている。このズレはもちろん、息子に期待する父とその期待に応えようと努める息子という関係にもみられる。物語途中、能力が一向に開花しない息子を憂いて「こうなったら……産廃液をかけようか」と半分以上本気で思案していた父親は、スーパー・ヒーロー馬鹿すぎる。
そういえばC.C.レモンの黄色い人だと思ってたブルース・キャンベルさんもブーマー先生役で登場。顔も体も黄色い人よりずっと痩せているキャンベルさんの姿を見て、ああ、本当に違うのね……とおのれの勘違いを再確認。うん、別人。


ミート・ザ・ペアレンツ2 スペシャル・エディション [DVD]

  • ジェイ・ローチ監督『ミート・ザ・ペアレンツ2』(2004/米)

前作では恋人パム(テリー・ポロ)の父ジャック(デ・ニーロ)から、交際すら反対されていたグレッグ(ベン・スティラー)だが、長い春を経てとうとう結婚目前。その前に両家両親の顔合わせという難関が待っているのだが、果たして上手いことこなせるのか否か?!という、シリーズ二作目。
今作はバーンズ家(嫁の家)とフォッカー家(婿の家)の違いすぎる家風がとても愉快。厳格家族とあけっぴろげ家族。そのあけっぴろげ家族担当、初登場のフォッカー家は父バーニーをダスティン・ホフマン、母ロズをバーブラ・ストライサンドが演じてる。へんに豪華で濃いくち。親のいちゃつく姿には子たるもの「ゲェェ」となるのは自然だが、他人の親のそれに「ゲェェ」となったのは久々だった。二人はラブ・シーンもものすごく濃いくち。
例によってドタバタしまくりの作品なんだけども、観終わってみれば残ったのはさわやかな達成感。他人同士がつながって、その親同士もつながって、新しいひとつの家族という輪っかが出来るなんて、うーん素敵……っていう、そういう達成感。ちなみに「輪っか」というのはジャックお気に入りの表現。ポカしたグレッグに「お前は入れてやらん!」とか言ってた。子供みたいで可愛い。

  • マーク・ディンダル監督『チキン・リトル』(2005/米)
    父と息子モノ。ヒロイン的な女子がちーっとも可愛くないのでびっくりしたが、性格はものすごくいい子なもんだから、後半にいたるとどんどん愛らしく見えてきた。フィッシュの可愛らしさには敵わないけども。
  • デヴィッド・O・ラッセル監督『ハッカビーズ』(2004/米)
    「すべての答え」とかいうフレーズに滅法弱い人(=自分)に最適。
  • クリストフ・バラティエ監督『コーラス』(2004/仏)
    『思えば遠くへ来たもんだ』『寅さん』を観ているような錯覚に襲われた。