テレ東『おりん』第十一話・裏切りに哭いた愛

今回の舞台は桑名藩。藩内の勢力争いやら、若い衆の恋模様などをおりまぜつつ、まだまだ続くおりんの旅路。修羅の道。でもって前回「これからはワシが相手だ!」とか言っていた首領は、ちっとも姿を見せなかった。首領のうそつき!

  • 桑名行き渡し舟の最終便に危うく乗船拒否されそうになったおりんを、「わたしの知人です」なんてみえみえのウソを吐き助けてくれたのは、桑名藩筆頭家老・佐久間内膳の娘・奈津(小田茜さん)
  • 久しぶりの小田茜さんは、あまりにオトナになってしまっていておどろいた
  • 父親の使いからの帰りだという奈津は、想い人に渡そうとお多福の根付を買ってきたそう。お多福には幸福を招くという縁起があるそうで……
  • といった主人(奈津)の純情!色恋話を、さもさもうれしそうにおりんに話してきかせる乳母っぽい人に対して、奈津は照れからか慎ましやかさからか「そんなことを!」と口チャックさせようとする。時既に遅いけど
  • 乗船客の中に手鎖人(ギョロ目中年男性と若い男の二人組)を発見したおりん。さりげなく近づき、刺殺するが、誰にも気づかれない(みんなにぶちん)
  • 下船後、町を歩くおりんの前に、背中をブスッと刺された人が倒れ込んで来た。その人が出てきた秦野屋という店の裏手をみてみると、押し込み強盗にでもあったかのような凄惨な状況
  • そこから慌てて立ち去ろうとする覆面の男に気づき、追いかけようとするおりん
  • だが、そのおりんを犯人と間違えて斬りかかろうとする、うっかり五平衛(はなくそっぽい黒子が目印)
  • おりん、これ(五平衛)を鳩尾一発で気絶させる
  • 秦野屋の事件について話し込む筆頭家老と部下の筧喬之助。この件はどうも、五平衛の持ってる書付をつけ狙う次席家老・脇田が裏で糸を引いている模様(おりんが見た覆面は脇田の部下大内だった)。この書付が出るところに出た場合、脇田は窮地に追い込まれるんですと
  • 筧役の夏原遼さんは、髷姿になるといっそう御尊父譲りの甘いマスクと声が引き立つなあ
  • この人が奈津の意中の人みたい(お多福根付もらったし)
  • 部下大内から五平衛捕獲失敗の報告を受け、ただでさえ悪い人相をさらに歪める脇田
  • 大内を急かす脇田のもとに、手鎖人の百舌と小平太が「おりん探しを手伝えばこちらも手伝う」的な取引を持ちかけてくる(例によって地元の悪をキッチリ活用)
  • 百舌の武器は分銅鎖。印象を一言で言うと「沖縄アクターズスクール出身者っぽいなあ(実際どうなのかはしらない)」
  • 翌日佐久間さんは、喬之助に五平衛捜索を任せて城へと赴く
  • 父の身を案じる奈津。登城を控えるよう助言したものの、領民思い過ぎる父にスルーされてしまったらしい
  • 喬之助は奈津を抱擁して、「命にかけてお守りいたす」なんて甘い言葉を吐きつつ安心させようとする
  • 言葉だけじゃないんだぜ!とばかりに五平衛を探して駆けずり回る喬之助。帰途、大内に襲われるが何とかしのぎ、逃げる
  • 城下は秦野屋事件の犯人捜索のためピリピリムード。たくましんに呼び止められたおりん、賊の正体について話すうちに「あいつ(五平衛)を使えば検問を抜けられる」とひらめき、あわてて駆けてく
  • 一方、お城から佐久間家に「佐久間筆頭家老が乱心して、脇田を斬り付け逆に殺されてしまった為、処分が決まるまで謹慎しておけ」というおふれが。信じられない奈津、困惑。おりん、その様子を見ていた
  • 脇田邸訪問。不穏な空気と脇田の嘘八百に感づいたおりん、褒美は五平衛を連れて来た時に貰います……とか何とか言って、その居場所は教えずに立ち去る
  • 隠れ家に戻り、五平衛から事情を聞き、書付(脇田の不正の証拠文書)を受け取ろうとするおりん
  • そこに脇田の配下が放った弓矢が!五平衛に刺さってしまう。おりんは次々襲ってくる一味を撃退する
  • 臨終の間際、わらじに仕込んだ書付を奈津に渡すよう頼む五平衛。大阪の高利貸しで働きながら、脇田の公金流用を裏付ける書類を必死で手に入れたそう。スパイ五平衛、哀れであります
  • 佐久間邸にしのびこむおりん、奈津に会い書付の仕込まれたわらじを手渡す
  • 事情を聞かされた奈津、自分の手で書付を殿に提出直訴したいと熱望するも、喬之助は「わたしが渡します」と何故か自分が自分がと言い張る
  • サブタイトルでうっすら気づいてはいたものの、やはりこいつが裏切るのかと。加藤剛さんのJr.だというのに悪役なのかいと。二重に驚く
  • 「父の無念を晴らしたいのです」と譲らない奈津に根負けし、二人で殿のもとへ赴こうとする
  • 百舌の分銅鎖が飛んできた。おりんが応戦している隙に、急いで屋敷を飛び出す奈津と喬之助
  • 夜道を急ぐ奈津をいきなり斬り付ける喬之助ザ鬼畜。おりん、助けに来いよ
  • 佐久間さんを殺したのが自分であることから何から全てを「佐久間は古い。脇田に賭けた」「はじめからお前とは遊びだったんだよ」等々スゴイ台詞とともに打ち明ける喬之助ザろくでなし。おりん早く来いってばよ
  • 佐久間さんは死ぬ間際「父の不覚を許せ!奈津」と叫んだらしい。不覚過ぎるよ、父上
  • 躊躇せずとどめを刺す喬之助ザ冷血。おりんは結局間に合わなかったなあ
  • 奈津は死に際、力を振り絞って根付を取り返す。女の意地なんだろうなあ
  • 「あのような方をお慕い申し上げていたとは、無念でございます」って本当のいまわの際に到着した、おりん。遅すぎ
  • 乙女の純情を踏みにじった喬之助に怒るおりん
  • 一方たくましんは、脇田邸へと急ぐ喬之助とすれ違うが、「その刀、女子の血の臭いがいたしますな」とチクリと一言言うだけで逃がしてしまう。成敗はおりんにまかせると?分業制?
  • 脇田に無事書付を届けた喬之助、脇田の娘との縁談を約束していたらしい。裏切り者めが
  • というか、これって怪談じみた設定だなあ。奈津、祟ってやればいい
  • ここにおりんが投げ小刀を投入。脇田はそっちのけで、喬之助に集中。奈津の臨終の様子を伝え「命を取られた者の思いを知れ!」と一喝。(お前こそ散々人殺してるじゃないか……と思うんだけども)
  • 「私利私欲からではない」などと言い逃れをする喬之助、うそくさーい
  • 百舌達、再登場「今度こそ地獄へ送ってやるわ!」ですと。このどさくさにまぎれ喬之助逃走
  • 出た、上体反らし避け!
  • さっくり片付けられる小平太。その刀を貰って二刀流でかかってくる百舌
  • 画面いっぱいの満月をバックに空高くジャーンプ!とかって、主人公がやるべき見せ場的シーンを何故貴様がやりますか。かっこいいけど
  • にらみあいを続ける、おりんと百舌。ひとしきりジリジリした後、手鎖御免(まぶたをキュイーンと手鎖が)
  • 脇田の悪事、佐久間の潔白を示す例の書付を、ひっそりと手に入れたたくましん直ぐさま殿様へ届ける
  • 逃げ延びた喬之助、ほうほうの体で茶屋にて休憩中。茶を1杯飲んだ後、おかわりとわらじ三足を注文したところにおりんが現れ、お前にわらじはいらないよ!とばかりに、さっくり殺し、奈津の手にあったボロボロの根付を投げつけ成敗完了
  • 来週はレオタード着用するそう