テレ東『おりん』第十七話・母娘哀しき大和路
生き別れの娘・おサキちゃんが暮らすという、旅の目的地・根来まであと少し!ということで、根来衆の人たちがおりんを迎えに来た。彼らを信頼して、道案内についてゆくおりんだったけれども、根来衆には根来衆の思惑があり……というお話。
ここ数回は、個性に欠けたただ大柄なだけの手鎖人が続いていた気がするが、今回の手鎖人・破道さん(槍使いのタコ入道)はヘンタイオーラ漂う人で、「雌イヌの臭いは、たまらんっ!」と、くんかくんか地面の臭いを嗅ぎながらの登場からしてもう、ひさびさ印象強烈キャラで実によござんした。
- おりんは、根来衆に娘の住む里まで案内してもらおうと思っていたのに、手鎖どもから「(おりんを匿えば)根来の里を壊滅させる」と脅され、悩んだ挙句の彼らからは「あなたのことは全力で守りますが、里(と娘)の安全のためにもしばらくは近寄らないで。他所へ行け」とつれない返事をされる。その首には100両の賞金まで懸けられて、追われまくり。おまけに命懸けで守るはずの根来衆が逆に、おりんをおびきよせる道具として利用されてしまったりして、すったもんだするけれども結局は、レオタードおりんと、たくましんと、あと根来鉄砲隊が力を合わせ、なんとか手鎖軍団を撃退
- おりんの娘を預けている根来は、おりんの両親の出身地
- おりんの家族は「良い根来出身者」で、手鎖人一族は「悪い根来出身者」
- 今回の舞台となる大和郡山では、城の中枢(城代家老・脇坂大膳)まで手鎖系工作員が入り込んでいる。大膳は手鎖ネームを勝三といい、たくましんにぶった切られ絶命する間際に言い放った彼の言葉によると「我々(手鎖一族)はあらゆる所にいる」らしいので、今後は地元のワルだけでなく、こういう手鎖系の工作員も敵キャラとしてボンボン出てくることになるのかもしらん
- 「植村(首領・道悦)一族の辛さがわかるか!」うえむらいちぞくって新鮮な響きだなあ
- おりんよりもずっと先を旅していると思われた宇吉(こと左とん平さん)は、おりんの母上(梶さん)が住職を務める寺@鎌倉に現れる。母上におりんの近況報告などをしつつ、母上の真意を探る。その結果判ったことは、おりんの母上(梶さん)が、徳川家(大奥)御用達のお寺の住職になった理由は二つあり、ひとつはおりんを救うため。もう一つは、幕府の中枢とつながりを持って、それ経由で夫の死の真相を探り出すため!だそう
- って話をしていたら、大岡の放った密偵が立ち聞きをしていたのを発見、とん平。詰問しようとしたところ、お寺の尼さん(根来出身。前に出てきた朱里も根来出身)が問答無用でこれを殺す。将軍の奥方からも信頼の厚い如春尼こと、おりんの母上さまは、大岡からその存在を煙たがられてるんですと。思惑入り乱れ。ややこしー
- おりんの母上はおりんが手鎖人になったと知ったとき、娘を守れなかった悔しさやら絶望のあまり死のうとしたらしい
- 「娘に会えたら、手鎖人の過去を背負って死ぬ」というおりんと、それを見透かしている母上。通じ合っているねえ、母娘
- 母上様との会談を終え、根来へと急ぐ宇吉。て、またえらく遠い道のり……
- 次回予告で、おりんがたくましんと喧嘩をしていたのがすごく気になる