ハトヤのコマーシャルみたいにビチビチいってたよ

ウソみたいなホントみたいな、ウソまじりでホントまじりの話が次から次へ。赤の他人のホラ話・おとぎ話と割り切れば楽しめる話なのについつい、自分の父親がもしこの主人公のよう(に交わす会話のほぼ九割方ホラ)だったら……などと想像し(主人公の息子に感情移入し過ぎ)てしまい、へんな疲れをおぼえました。とはいえ後半からラストにかけて、その疲労感がより一層の感激を生み出したように思うので結果オーライ、ということに、したい。
「実際に起きた出来事の要点だけで語る話はつまらない」という主人公の言葉はごもっともかつ、耳が痛いのだけれども。でもほら、世の中には本体と尾鰭を見分けられない人や、ホラ話の向こうにある真実をつかむ技量が乏しい人も、いるみたい*1だから……配分って、やっぱり、大事だよね……。なんて思いません。
絵本のような映画。

*1:例えば、私とか。