ティム・ハンター監督『コントロール』

凶悪犯リー・レイ(レイ・リオッタ)が、死刑執行の代わりに大手製薬会社が開発中の新薬投与実験(期間は無期限)に参加することから始まる物語。
開発者のコープランド博士(ウィレム・デフォー)は、この薬で悪人を善人に生まれ変わらせることを夢見、日夜研究に没頭している。しかし逃げたくてたまらないリー・レイにしてみれば、そんなこと知ったこっちゃ無いわけで、博士ら観察者の目を欺いては獣のように脱走を試みたり。とはいえその後、段々と薬の効果が出始めてくると、リー・レイは新しいIDを与えられ別人として社会生活を送るようになるのだけれども、彼自身の過去の行いの報いなのか、様々な横槍が入ってくる。果たしてリー・レイは生まれ変わることが出来るのか、どうなのか。頑張れ、リー・レイ。負けるな、リー・レイ。というようなお話。
リー・レイは容赦なく人を撃ち殺す悪人だからして、頑張れとかありえないところなのだけれど、レイ・リオッタに滅法弱い私は彼を応援せずにはいられなかった。というか、リー・レイの経験した幼少時代の過酷な出来事の数々にかなり同情させられてしまった所為もある。(悪事に走る理由を、育った環境の所為にしたらいけないとは思うんだけども、不憫過ぎ)

コントロール APS-64 [DVD]

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レイ・リオッタは憎憎しい悪人役が上手過ぎ。ファックファック言い過ぎ。
最後に明かされた事実には、ちょっとびっくりし過ぎ(自分)。
博士のその後には、よかったねえ……とほろり。95点。