三木聡監督『イン・ザ・プール』

松尾スズキさん演ずるちょっとキテレツな精神科医・伊良部一郎先生と、彼のもとを訪れる患者たちとの愉快な交流を描いた作品。三人の患者−勃起がおさまらないチンポ男(オダギリジョー)、強迫神経症の女子(市川実和子)、プール依存症の男(田辺誠一)−のうち、わたし自身明日そうなってもおかしくなさそうな強迫神経症の女子に、ではなく終始、チンポ男にばかり自分を重ね合わせて、切なくなったり、歓喜したりしてしまったのは何故なのか自分でもよくわからない。

イン・ザ・プール [DVD]

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とにかく伊良部先生の自由奔放なというか、めちゃくちゃなドクターっぷりがおかしくて、そのなかでも特に彼がチンポ男とともにある人に会いに行き「クサレ売女」を連呼したところなんかは異様に笑えた。観終わってもしばらくは「クサレバイタクサレバイタクサレバイタクサレバイタ」と頭の中にそのフレーズがぐるんぐるん回り続けてしまったぐらいに。
というか、わたしの中でクサレ…とくればなんとなくその後には陰部の名前がついてくる、という根拠のない思い込みがあったのだけれども、それだと単に陰部が腐っている、程度の悪罵であって、売女であるうえに腐っているクサレ売女の方が、確かに破壊力満点だよな……とヘンに関心してしまい、今度使おう!と思った。が、使う場面はたぶんこの先訪れそうも無いんだろうと思う。
あと、伊良部先生の隣にいたえらそうな看護婦さん(MAIKO)の名前がどうしてもおぼえられなくて困り、はしなかったけれども、一応忘れないようにメモっとく。カブトムシの産地出身・マユミちゃん。