死亡相当。

夫が釣りに出かけたまま行方不明になり、その後彼の右足だけが発見され、奥さんは契約していた死亡保険金の支払請求をしたのだけれども、保険会社(というか郵政公社)が「足だけじゃねえ……」とごにょったために裁判に持ち込まれた件につき、札幌地裁が下した結論は下記の通り。

判決理由で、馬場裁判官は「失踪する人間がわざわざ自分の足を切って海に投げ込むことはほぼあり得ず、男性は海に落ち、死亡したと推認するのが相当」と述べた。

これが腕だったらまた、話は変わってくるんでしょうけども。
この件とはちっとも関係ないんだけども、体の一部だけ云々という文句から反射的に思い浮かんだのは貴志祐介さんの『黒い家 (角川ホラー文庫)』における、菰田夫妻の姿でありましたよ。