マーボー豆腐作りに潜む危険。

刻んで火にかけた香味野菜や豆板醤からはもういい香りが出てきたかどうか、フライパンを覗き込みフゴフゴと匂いを嗅ごうとしたところが、刺すような刺激(とうがらし成分)が眼を直撃するわ、熱せられてはじけた刻みニンニクやしょうががメガネの表面にびちびちっと飛んでくるわでエライめにあった。おまけに下茹で中の豆腐の鍋も目を放している隙に地獄の釜茹で状態になっていたりで、「いやはや集中力を欠いて料理するのは、危険がいっぱいでありますな……」と他人事のようにつぶやくわたしであった。