シェリー・ホーマン監督『WE LOVE BALLS !!』

2004年作品。原題は『Manner Wie Wir』って意味が解らないけど、ドイツの映画。ゲイであることを理由にチームを追放されてしまったサッカー選手が、自分と同じゲイの選手を募りチームを結成し、元いたチームにリベンジしようと奮闘する青春モノ。隠れゲイ、ハードゲイ、さわやかゲイ、ベッカム命ゲイ、似非ゲイなどなどチームのメンバーは個性派揃いで、物語の本線とともに、それぞれが抱える事情をときにおかしく、ときに切なく拾っていくのでダレることなく最後まで愉快に観られた。
青春モノのBGMには大抵、主人公の「負けてたまるか!」的心情を表すかのような、ポップで力強い曲が使用されているような気がするんだけれども、本作の音楽はもう冒頭からわたしのツボを突きまくりで、是非サントラを買いたいと思ったぐらいよかった。
あと、音楽といえば、ゲイの人たちを描く作品で必ずといっていいほど耳にする曲“I WILL SURVIVE ”(この作品ではグロリア・ゲイナーのモノじゃなく、男性グループによるカヴァー)がやっぱり使われていて、“失恋を乗り越えて強く生きてゆく女子”の歌が何故こうもゲイの人たちに愛されるのだろう?メンタルは女子だから?とあーじゃねこーじゃね考えつつも一緒に歌ってました。