ジョン・ファヴロー監督『エルフ』

2003年米国作品。赤ん坊の頃のある手違いから、サンタの国でエルフの手により育てられた人間の男の子バディが、成長して後自分の正体を知ることとなり、本当の父親に会うべくはじめて南の国(北極以外は南の国なので、NYも勿論南の国扱い)を訪れることに……という物語。
天然で善良な人柄の主人公バディは、ウィル・フェレルさんが好演。フェレルさんのこと今ではだいすきになってしまったのだけど、これって単に慣れただけなのかしら。最初はちょっと、うっとうしいかも……なんて思ってしまっていたのに、いまではこの人目当てで作品を借りている自分がいますよ。

エルフ~サンタの国からやってきた~ [DVD]

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寿命自体が人間に比べて長いらしいエルフ界では、30歳なんてまだまだ子ども扱い当たり前なので、南の国初体験のバディは触れるもの全てが驚きであり、わーいわーいと少年のように大はしゃぎしてしまう。飛び跳ねて喜ぶ身長190センチのオッサン。この内面のおさなさと外見の大人加減とのギャップが、かわいいいし愉快でたまらない。
話のすじとは関係ないんだけども、子供っぽさを強調するあるあるネタとして幾つか、エレベーターのシーンがあって、それをみているうちに、小さい頃によくやったあそび、エレベーターの中でジャンプ(してはいけない)、それを使って鬼ごっこ(してはいけない)等々を思い出してしまった。こどもはあぶないあそびがだいすきです。うん。
笑えるシーンばかりではなく、父親とその家族、周囲の人々とのなんだかじんわりきちゃうやりとりなどなど、ことごとくツボにはまりまくりだった、またこんど観よう。というかこれ、クリスマス時期の作品なので、このクソ暑い中見るのはやや季節はずれな気もするんだけども、目から涼を感じるにはぴったりだと思う。