映画『突入せよ!あさま山荘事件』のなかで大久保第九機動隊長(矢島健一さん)が、人質となった女性への差し入れをその旦那さんから託されて、銃撃される危険をものともせずヘルメットなしで山荘玄関口まで届けるというシーンがあるのだけども、そこで「勇気あるなあ」と感心する周囲の人々に対して「あーいうのは、松の根っこっていうんだ。鈍感なんだよ」的な台詞を吐く石川三郎警視正山路和弘さん)にしびれて以来、わたしのなかでは「鈍感な人、動じない人」イコール「松の根っこ」で定着しているんだが、本当の意味は知らない。辞書に載ってないようだし。
この台詞の直後、石川さんを含めた警察関係者の方向へ向かって犯人が発砲してきて、皆がとっさにしゃがみ込む等の回避行動をとる中なか、石川さんは「あー、あんなのぁ、当たらねえよ」とばかりに、まったく動じることなく突っ立っていたりして、実はこの人の方こそが「松の根っこ」だったんだね!アハハハハ!と笑えるシーンがあるのだが、先日(といってもだいぶ前)のTV放送時にはそこらへんも含め、ほほえましい要素がバサバサぶったぎられていたので悲しかった記憶があります。関係ないけど。