ルイ・レテリエ監督『トランス・ポーター2』

プロの運び屋フランク(ジェイソン・ステイサムさん)が今回運ぶのは、小学生男子。というか臨時仕事で、お金持ちのお子様の送迎をやっている模様。まだ何の説明もなかった冒頭には、てっきり彼自身の子かと勘違いしてしまうぐらい、二人の間にはほんわかした空気が漂っていた。後々この子の存在が、主人公フランクの人間っぽさをぐいぐい前面に押し出してゆくわけで、クールなのに情にも厚いなんて、かっこよすぎっすよ……とこころわしづかまれつつ鑑賞。

前作のBMWに代わって今回登場したのはアウディで、見るからに高そうな美しい1台。(フロントグリルのW12の文字から察するに、W型12気筒エンジン搭載のA8かと)後半に出てくるランボルギーニにしろ、自分には一生買えそうもない綺麗な車たちの姿に、よだれがおさえきれなかった。あのタイヤのシュルルルルっていう音もたまらんかった。またよだれでた。
カーアクションも、格闘シーンもキレのあるいい動きで、ジェイソン・ステイサムさんは世界で一番カッコいいはげに認定したいぐらいだったんだけれども、敵役の女子もまたえらいことになっていたので笑えた。世界で一番でしゃばりな乳頭というか、自己主張するちくびというか。でも全然うれしくない感じのすけすけちくびだった。