デニス・デューガン監督『THE BENCHWARMERS』

2006年米国作品。製作総指揮はA.サンドラー。ある日、いじめっ子少年野球チームを相手に3対9の人数ハンデのみで、あとは手加減一切ナシの試合をしたガス(ロブ・シュナイダー)たち冴えないおとな三人組。その結果、見事子供たちをこてんぱんにした彼らが「いじめられっ子希望の星」となるべく“少年(と3人のおとな)野球選手権”に参加することになったのだが……。という劇場未公開なのも何となく納得の、メチャクチャ設定満載のおバカ作品。

主人公ガスの周りは、親友役として『ディッキー・ロバーツ 俺は元子役スター [DVD]』のデヴィッド・スペード(リッチー役)と『Napleon Dynamite』のジョン・ヘダー(クラーク役)が、大会主催者メル役にはジョン・ロヴィッツがしっかりと囲んでおり(私の中では)超豪華メンバーそろい踏みで、「これで面白くならないわけがないじゃないのさ!」
とものすごく期待して鑑賞したんだけども、物語を真剣になって追いかけていくうちに、後半に一箇所だけ「んー」と首を傾げてしまう部分があり、そこが最後まで引っかかったままなんとなく微妙な後味が残ってしまった。終いまで笑い倒したかったのになあ。次回は今回よりももっとかるーく考えて、あたかもバカ殿様を愛でるよな気持ちで臨むといいのかもなあ。
物語とはそんなに関係ないんだけど、クソ生意気な悪ガキたちがおとなたちを小ばかにしてやろうと口にしたのが、ビデオ店店員のリッチーには「ビデオボーイ」、新聞配達員のクラークには「ペイパーボーイ」とその各々の職業名だったのがやけにツボにはまった。職業蔑視の意味も若干はあるのかもしれないけど、ヤツ等(子供たち)ってば見たまんまのことをそのまんま言ってるだけじゃないのさ!そういうのすごくこどもっぽいよなあって思ったらおかしくて、ハマりました。かくいう私も見たままを、ろくすっぽ考えもせずに口に出す方だけれども。ぬけきれ!幼児性!