バリー・ソネンフェルド監督『RV』

2006年米国映画。ロビン・ウィリアムズ演ずる一家のお父さんが、キャンピング・カーでの家族旅行を一人で勝手に企画立案し、ブーたれる家族を引き連れて強制的にレッツ・ゴー!!と出発したは良いけれど、不慣れな大型車両であるため、これの運転やら何やらもろもろに手こずってしまい……。という、家族の絆再確認系のドタバタ・コメディ。

劇場未公開作品を観るたびに、スルーされた理由について思いをめぐらすんだけれども。本作についていえば、日本があちらほどにはキャンピング・カー文化が発達していないからともう一つは、主人公・モンロー家の性格の悪さにあるんじゃないかと思う。
だって、いくら彼らに人付き合いが苦手の設定があるにしろ、ちょっとひど過ぎる。笑えるんだけれど同時に、かなり引く。そんな彼らの駄目っぷりを引き立てるべく登場する脇役、RVの達人・ゴーニキー家の方が100倍好感が持てたもの。
まあでも、非社交的な自分をかんがみるに、私がどっちの家族によりしっくりなじむかと言われたら圧倒的にモンロー家の方であるので、これはおそらくは同属嫌悪なんだろうなあ。うへへ。うげげ。