テレ東『おりん』第十五話・涙の姉弟酒場

めし屋の女主人おせん(有森也実さん)とその弟為吉(佐藤亮太さん)のあいだに流れる姉弟愛を中心に進んでゆく物語。有森さんが手堅く幸薄系な役を演じる傍ら、弟役の佐藤さんもなにげに良かった。ちょっとハンサムめな波多陽区といった趣の俳優さんなんだけども、おりんにポっとデレついたり、自分がおりんから惚れられてるんじゃないかと勘違いをしたりと、コミカルなすっとこどっこいぷりがお上手だった。
それにしても、先週が親子愛で今週がこれ。毎週毎週おりんのラブ・ゲージをためてゆくつもりなのか。んで、実娘おさきとの対面の時に満タンと……なるのかしら。

  • おりんの飢餓状態の描写がオモシロ(沢の水をゴクゴク飲みながらの「おいしい!水がこんなにもおいしいとは」発言だとか、木の実をごっそーむしり取りモシャモシャと頬張り喰らう様だとか)
  • 今回の追手は、追跡しながら自分が熊獲り用の罠にバッチーン引っかかってしまう間抜けっぷり
  • 為吉登場。道端で倒れてる商人を発見。助けるかと思いきや、様子を伺いながら財布だけ抜き取り、シラっとした顔で姉のめし屋へ。なかなかのろくでなし
  • 現れた弟を、ボンクラ・役立たずなどとひどい言いようの姉おせん。見覚えのない財布の存在に気づき、まさか盗んだのではあるまいなと、それを奪おうとするが、弟に抵抗される
  • そこに地元の岡っ引き・吉次親分が現れ、それは盗難事件がらみの財布じゃないのかいと尋ねるが、姉おせんは「落ちていた。返そうと思っていたところ」などと出任せを言い弟をフォロー、親分もしぶしぶ引き上げる
  • 騒動後、財布から落ちたっぽい紙を拾い、こっそりと懐に入れる為吉
  • おせんから伝わってくる「出来の悪い弟ほど可愛い」という気持ちはわからないでもない。私も愚弟が一人いるんだが、可愛いとまでは思わないまでもやっぱり心配はしている。おせんの場合は、姉としてにプラスして母親のような愛情が、眉間に寄せたしわや、時に見せるほっこりした笑顔からビシビシと感じられた
  • だもんでおせんは外出の途中、日課なんだろうなあ、「弟が早く一人前の間になりますように」とお地蔵様に手を合わせる。お願い事を唱えている隙に、供え物を盗人にパクられる
  • おりん登場。盗人を撃退
  • したことで、おせんに感心&感謝され、お礼に店で食事をご馳走になる
  • 店で対面した為吉も、おりんを気に入ったらしくデレデレ
  • 結局おせんの自宅へ泊めて貰う事にしたおりん
  • 為吉が昼間拾った紙は、おりんに良く似た女の人相書だった。「まさか、おりんさんでは」と疑う為吉に、他人の空似に違いないよと言い聞かせるおせん
  • 翌朝、おせんが畑仕事をしていると、手鎖人・鉄鬼と六道が聞き込みにやってくる。が、知らない振りをして追い返したおせん、おりんを信じているらしい
  • その様子を見ていたおりん。実娘との対面の時には、きれいな、血の臭いの消えた手で娘を抱きたいとの気持ちから、手鎖人と会うこと(殺すこと)に躊躇
  • 飯の用意をするおせん、昨日の盗人ともみ合った際のキズやら疲れやらで手が痛いらしく、おりんが代わりに飯の用意をすることに
  • おせんの「一日代わりに店番を頼むよ」というオファーも快諾したおりん。店は繁盛。おりん効果?!
  • 入浴シーンがやけに長めなのは、サービスのつもりか
  • それをのぞく為吉、姉に見つかり大目玉
  • かいがいしく働くおりんに「もしや、俺に惚れてる?!」「櫛が欲しいのか?仕方が無いなあ、また今度な」とおめでたい勘違いをし、妄想を暴走させる為吉に、なんのことやら顔のおりん
  • おりんいまだ行方不明の報に、ブチキレ、木の枝をボッキンと折る首領
  • 賭場で丁半中の為吉。当然のように負けている
  • 金が底を付き賭場の人たちからボコボコにされる為吉。明日までに一両を返済する旨、念書を書かされる
  • 為吉、番所へ。人相書の女を見つけ出したら褒美があるのか否か、確認に来た模様。その様子を不審に思った吉次親分、為吉に尾行をつける
  • 手鎖人も番所へ。「おりんを見付けたら俺たちに譲れ」と取引を持ちかける
  • 姉のもとへ行き、一両を無心する為吉。だが、おせんはきっぱりと断る
  • すると「(おりんのことを)密告してやる」と脅してきた為吉。これに対しおせんは「告げ口みたいに、人の道に外れるようなことをしたら、姉弟の縁を切る」と厳しく叱りつける
  • 為吉を店へやり、一人物思いにふける姉
  • 全てを見ていたおりん、人相書の人物が確かに自分であることと、自らの無実を告白
  • おせんは、「私の目は節穴じゃないよ。人を見る目はあるんだよ(おりんを信じている)」と
  • たくましんと佐介、やっと登場。首領一味の痕跡を見つけるが、おりんの行方はわかっていない模様
  • 店で一人でいる為吉の元に、吉次親分が来訪。昨夜の新入り(おりん)について尋ねるが、意地でも言わない為吉
  • が、褒美をチラつかせられて揺らぐ為吉
  • そこに姉登場。上手いこと言って、おりんを庇う
  • 手鎖人に姉弟の様子から、二人がおりんを匿っているらしきことを伝える親分
  • おせん、為吉に一両を手渡す。泣いて感謝する為吉、早速賭場へ返済に
  • 為吉を追跡する手鎖人。やばいわあ
  • おせんにお礼とお別れを言いに来たおりん。未だうろうろしている追っ手についておせんから聞かされて、ピンと来たらしく「為吉さんはどこ」と行き先を尋ねる
  • 手鎖に捕獲された為吉、おりんの行方について手厳しい尋問を受けるが、「死んでも言わない」宣言。まずいわあ
  • 「ならば死ね」と容赦の無い手鎖、本当に刺しやがった
  • 一部始終を見ていた吉次、金を要求するも片腕を斬られ、挙句に殺されてしまう
  • 死んだ吉次親分の懐から、お金はキッチリと回収する手鎖人。キッチリ
  • 死にかけの為吉のもとに、おせんとおりんが到着。姉へ「俺、告げ口しなかったぜ。約束を守ったぜ」、おりんへ「あんた(おりん)に櫛をあげたかったなあ」と最後の言葉
  • そこに現れた手鎖人に、怒りMAXで駆け寄ったおせん、バッサリ斬られる
  • 「許せん!!」とこれまた怒りMAXなおりん、レオタードに。容赦なく二人をぶっ殺す
  • 鉄鬼にいたっては、おりんの手首からニョイーンと伸びた手鎖に首を貫かれたままブンブン振り回されていたような気がしたけど、目の錯覚かあれは
  • 「弟さんの仇はとりましたよ」と死にかけているおせんに報告するおりん、ボロ泣き
  • それに対し「立派に人の道を貫き通した為吉を、褒めてやって」と恨み言一つ言わず死んでゆくおせん、最後までいい人過ぎる
  • 首領・道悦、登場。おりんと戦う
  • おりん、追い込まれたか?!というところで、たくましん
  • 怒りに任せ、最後まで戦おうとするおりんを「待っている人がいるだろう。行け!」と追いたてる、たくましん
  • 首領と、たくましん。これ、次回へ持ち越しなのか、ジリジリしっぱなしで終わる