テレ東『おりん』第十六話・闇を裂く柳生の剣

おりんさんが大和国奈良県あたり)で、柳生と旧友と夫婦愛に出会う……てな感じのお話。初回の無表情おりんからは想像もつかないぐらいに、ここ最近のおりんは感情豊かだけれども、今回もまた泣いてたような気がするし、すっかり泣き虫イメージが定着してしまったよ。
話とは全く関係ないんだけども、ゲストのエンケンさんが画面に映るたび嬉しくて一人ニヤニヤしていた私に、背後から家族曰く「宮迫痩せたね」とすっとこ発言。確かに似ているけどもさ。同じ系統のつぶらな目をしているけれどもさ。

  • そういえば前回、終いまでじりじりと剣を戦わせていた首領道悦とたくましん弥十郎。今回、何事もなかったかのように各々登場してきた。あの後はチャッチャッと切り上げちゃったのかしら
  • 江戸の田安&老中ペアは、自由行動が過ぎる首領が相当に鬱陶しくなってきたようで、「あいつ(道悦)、血眼で密書を追ってるらしいぜ」「じゃ、それ横取りしたら面白くね」などと、嫌がらせ的な企てを思いつく。実行部隊は公儀隠密の結構なポストでもって釣られた柳生藩が担当
  • そんなわけで、藩をあげておりん(の密書)確保に取り組む柳生の人たち。「手柄を取ったら身分関係なく取り立ててやる!」と渇を入れる総目付さんに、やる気満々な下っ端・坂本平八(エンケンさん)が"八門遁甲の陣"はどうでしょうと提案
  • 八門遁甲の陣:町中に木戸を設け、木戸を避ける→その先にまた木戸があるので避ける→また木戸→避けるを繰り返し結局、目的の場所に敵を導くといういやらしい作戦
  • 佐介とともに登場のたくましんは、その木戸で狙いを察知。兵法にも詳しいたくましん。なんでもしってるたくましん
  • でもあれ、地べたじゃなく、屋根の上経由なら簡単に逃げられそうな気がするんだけどなあ
  • 逃げられなかったおりんは、まんまと追い込まれ、「"車懸り"じゃー!」とかいって取り囲む敵からは、交代ばんこひっきりなしの攻撃をくらう
  • そこに「(おりんの持ってる(持ってないけど))密書はワシのものじゃー!」と割って入って来た首領さま。今日のアシスタント手鎖人は、南国顔の孔雀さん
  • やる気満々平八、ここでも張り切って首領に立ち向かい、けっこういい勝負
  • その隙に逃げ出すおりん。たくましんはこの闘い(手鎖VS柳生)を観察中
  • 逃げ延びた先で一息をついているおりんのもとに、近づいてきた百姓っぽい女子。この人が実は、一話目あたりで出てきた、おりんが殺した振りをして逃がしてやった元同僚手鎖人・お駒(今村雅美さん)で、二人はキャッキャと再会を喜び合う
  • お駒は、過去からの逃避旅の途中で出会った男性(この人は剣の修行旅をしてたそう)と結婚し、今では貧しいながらも平和な我が家を築いているっぽい
  • 「自分が関わるとろくなことにならない」自覚があるらしく、おりんは早々に旅立とうとするが、恩返しをしたいというお駒に強く引きとめられる
  • 泊めてもらった納屋から、帰ってきたお駒の旦那を目撃したおりんは、その人が柳生藩の坂本平八だと気づく。逆に平八も納屋に誰かしらの気配を感じた模様
  • 平八から、現在の任務(おりん(の密書)捜索)を聞いたお駒、激しく動揺
  • 平八さんが、なにゆえこうも一生懸命に仕事に取り組んでいるのかといえば、功名心もあるだろうけど、なにより妻に楽をさせてやりたいからなんだろうなあっていう感じがもう、ビシビシと伝わってくるのは、私の贔屓目フィルタのせいだけじゃないよねえ
  • 翌朝、既に出立しているおりん。もぬけの殻の納屋を前に、誰を匿っていたかについてお駒夫婦の間で悶着があるも、妻は決定的な過去は打ち明けず、「おりんは恩人なので見逃してやって」と頼む
  • なんかすっきりしない平八「俺はおりんを斬る!」と叫び、飛び出してゆく。それを見送り、隠してあった昔の手鎖ウェポンを手に取るお駒。どうする気
  • 柳生は「柳生の名にかけて道悦を倒す」と意気込み、首領は「柳生はワシが叩く」と吼える
  • おりんに追いついた平八。「密書を渡せば助けてやる」と態度軟化。でも「密書など、ない」から渡せないわけで、斬り合いに……なりそうになったところに、お駒登場
  • お駒は、手鎖人としての過去や、おりんのお陰で今があること等を夫に告白。土下座、命懸けでおりんを守ろうとする。そんな姿に半泣きで「もう、いいんです」と言うおりん
  • 妻の説得に折れ、おりんに抜け道を教えてやる平八
  • 抜け道の道案内をしての別れ際、おりんの幸せを願うお駒に、子供が生きていることや、旅の目的等々を話すおりん。「私は十分幸せなのです」ですと
  • 張り付いていた柳生の見張り番をバッサリ斬って、どこかへお出かけ首領さま
  • 柳生藩に担ぎ込まれたその死体を前に、平八は上司から同悦征伐を命じられる
  • 「お主の首をわが功名とする」と刀を構え首領と対峙する平八。これに対し、軽い感じでリクルートまでしちゃう首領。断られるの分かってるくせに、ナニ考えているんだこの人
  • と思ったら、剣を放った!うあ、(平八さんの)胸に刺さっちゃった!
  • これ(刀放っちゃうの)は剣術の人には無い発想だよねえ
  • 「お駒……」て、うあああ
  • 立ち去る首領と入れ違いで、旦那捜索中のお駒が平八さんのもとに
  • でも死に掛け。「お前を幸せにしてやれなかった。許してくれ」て、うああ
  • おりんを発見した手鎖人たち、襲い掛かるが、怒りで普段より強さ数割り増しっぽいお駒がやって来てこれを斬る、斬る
  • 手負いつつ孔雀を片付け、首領に斬りかかるが苦戦するお駒。「所詮、手鎖は人の妻になれぬ」の暴言にブチギレ「私は坂本平八の妻。貧しくとも互いに支えあってきた平八の妻」と夫の仇を取ろうと懸命に戦うも、負けてしまう
  • たくましん、今日も一歩遅かった。助けられなかったけれども、お駒からおりんへの伝言は承ることが出来た「私は幸せだったとおりんに伝えてください」
  • 「お前様……」て、うあああ
  • 今回のメイン手鎖人は、斧使いの蔵王丸。山道でおりんにおそいかかるも、斧を振り上げる際の隙があんまりでかいものだから、あっけなくレオタードおりんに殺られる
  • エンディング、お駒と平八の墓前に手を合わせているたくましんがいたんだけども、あのお墓作ってあげた、たくましんなのかな。バトルのかわりに墓作り……なんかな