幸薄顔と薄幸顔はどちらが正解なのか。
幸薄顔・薄幸顔の反対語は、お多福顔。というデタラメ。
先日パートさんが愛してやまない某俳優さんについて話していたときに、私が「あー、あの人幸薄顔っすよねえ」と言った途端、その場の空気がピキーンと張り詰めたことがあった。あの緊張は、幸薄顔に対して私が持つ認識とパートさんのそれとの食い違いから生まれたんだと思うんだけれども、褒め言葉としての幸薄顔って……だめ、なのか。すかさず「いい意味で」ってフォローしたけど、よけい怪訝な顔されたよ。そんなにだめ、なのか。
たとえば、女優のキムラタエさんとか(わたしのなかで)は、典型的な幸薄顔だと思うのだけれど、それは悪い意味ばかりじゃなくてむしろ、幸薄そうなところというか、儚なげなあの独特の雰囲気こそがあのひとの魅力のような気がするわけで……って、ああ!「幸薄そう」を「儚げ」と無意識に言いかえている自分、なぜあの時その言葉が出てこなかったんだばかじぶん。