NOKIAの携帯電話が欲しくなる。

ある朝突然誘拐されてしまった人妻・ジェシカ(キム・ベイシンガー)は助けを求めるべく、なんとか外部との接触を試みようと、監禁されている屋根裏部屋に残された壊れた電話機の残骸をこねくりまわし活用してみたところ、幸運にもとあるチャラ男くん・ライアン(クリス・エバンス)の携帯電話に繋がった。果たして彼は彼女の言葉を信じてくれるのか。彼女はいったいどうなってしまうのか。という、ハラハラドキドキもの。
期待せずに観たのにくわえ、チャラ男くんがナイスキャラすぎでどっぷり感情移入してしまい、予想以上に楽しめた。90点。

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ジェシカとライアンとを結ぶ通話回線はジェシカ救出の命綱であると同時に、あくまでも偶然の産物であるため、一回切れてしまったらハイおしまいという縛りがある。この縛りがフルに活かされる序盤、ライアンの滑稽なまでに必死な行動には、こちらまで一緒になって汗だく、そして血圧上昇。観てて痩せてしまうと思った。(思っただけだった…)
なにげに終始携帯電話が大活躍で、タイトルそのまんまじゃないっすか……なんて思ったりしたけれど面白いので全然、問題ないっす。
以下まとまらない感想(ネタバレっぽいのでたたむ)

  • 人妻がチャラ男にJ.ステイサム演ずる誘拐犯の風貌を伝えるシーンの字幕は「髪型は…」につづき「かなり短い」とされていたが「かなり薄い」が正解だろ!と思った。
  • ポルシェを二度盗まれた弁護士はげっ歯類顔だ。
  • ウィリアムH.メイシー演ずるムーニー巡査部長は「27年撃たなかった」はずなのに、案外いい腕してる。
  • ムーニー巡査部長の上司は顔からして悪人。
  • ジェシカ一家が誘拐される原因となった彼女の夫は、顔が顔だけにてっきり悪人かと。
  • 助かるためとはいえ、壊れた電話を使えるようにし、見張り番を失血死させ、運転手を絞め殺そうとするジェシカは工作員はだし。というか、強すぎ。