見えないけれど、そこにあるモノ。
同時期に読んだり観たりした関係なさそうな(それも恐怖にまつわる)ものどもの間に、偶然の共通点を見出したりすると、ちょっと怖くなったりする。この一冊と一本もそういうものどもだったわけで、必要以上の恐怖感を味わう事ができた。うれしくない。
- 作者: マイケル・マーシャル・スミス,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
問題の作品は「地獄はみずから大きくなった」で、近未来を舞台に若き科学者が始めたある研究をきっかけに世界が変わってゆくお話。目には見えないけれど、じわじわと広がってゆく怖さ。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2005/11/03
- メディア: DVD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
近未来、古いアパートに住むサイモンら住民たちのもとに、何度となく届けられるようになった中身が空っぽの小包。手にした人たちは皆、少しずつ何かが変わってゆくのにも気づかずに、次々と命を落としてゆく……というようなお話で、これまた空っぽの小包の中の、目に見えない何かが物語のキモになっている。
近い未来と書いて近未来なわけで、もしかすると現実になり得るかもしれないんだなあ。……などと想像したらげんなりするような、そんな作品どもでありました。目に見えない敵っつーのは、厄介このうえないもの。あと関係ないけど、目に見えない敵というとまず第一に、プレデターを思い出す病をいい加減治したい。