さようなら、その前に。

• ミック・ジャクソン監督『モリー先生との火曜日』(1999/米)

スポーツ記者のミッチ（ハンク・アザリア）は日々仕事に忙しく、学生時代の恩師モリー（ジャック・レモン）にはすっかり無沙汰をしていた。しかしモリーが余命幾ばくもないことを知ったミッチは迷いながらも彼に連絡をすることに……。という実話ベースの物語。ジャック・レモンがとにかく素晴らしくてたまらなかった。涙腺ぶっこわれ。

モリー先生との火曜日 [DVD]

• ドニー・ウォールバーグ監督『SAW　2』(2005/米）

前作に引き続き、キ印な犯人ジグソウが審判者気取りで参加者を選び出し、勝手にゲームを開始。それに振り回される刑事や参加者（被害者）たちの運命やいかに……という相変わらずはた迷惑なお話。
たしか余命幾ばくもなかったはずのジグソウさんですが、今回も張り切ってゲームを立案実行していたりして、貴様本当に末期患者なのですかと尋ねたくなった。3も作るのかな。もうお腹いっぱいな感もあるけども。

ソウ2 DTSエディション [DVD]

モリー先生、ジグソウともに死期を宣告された病人という共通点はあるものの、その思想や行動は両極端。死の恐怖や絶望をありのまま受け入れようとつとめて、日々悔いの残らないように生きようとするモリー先生に比べると、ジグソウのやっていることはなんとも甘ったれ感がたっぷりで、現実逃避もほどほどにしやがれと、単独で鑑賞したらそれほど感じなかったであろううすっぺら感に（そんなに真剣に観る作品じゃないってのはわかっていても）げんなりしてしまった。