サム・ワイズマン監督『ディッキー・ロバーツ 俺は元子役スター』

2003年米国作品。A.サンドラーも製作で参加。売れっ子子役時代を経て、今では売れない俳優としてしょぼい日々を送っていたディッキー(デヴィット・スペード)が、再起をかけて受けたオーディションにて、監督(本物のロブ・ライナー)から言われた「子供時代が抜け落ちている君に、普通の大人の役は出来ない」という一言に一念発起、普通の家族を雇い子供時代を経験することにするのだが……というドタバタ喜劇。

ディッキー・ロバーツ 俺は元子役スター [DVD]

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ステイ先の家の子供たちからは当初、"あぶないへんなおじさん"呼ばわりをされてしまうディッキー・ロバーツ。この人はへんというより単に、おバカなガキのまま年をとってしまったある意味かわいそうな人で、わがままだったり非常識だったりするんだけども、どこか憎めない人物。彼が家族の面々と少しずつ気持ちを通わせていきながら、成長というか、何かに気づいていく物語の流れは、ベタではあるけれどもほんわかしていてよかった。
そういえばディッキーの友人役で本物の元子役たちが出演していたんだが、スタンド・バイ・ミーのメガネくん(コリー・フェルドマン)しか判らなかった。すごく老けてた、メガネくん。