G. ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』
昔故郷で起きたその殺人事件は、「私」の友人であり被害者のサンティアゴ・ナサールとその家族・友人を除く町の住民ほとんどが、予め知っていたものだった。物語は「私」が関係者の話を聞き、記録にあたり、友人が殺されることになった理由、経緯を追いかけてゆく記録文学じみた作り。
- 作者: G.ガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,野谷文昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11/28
- メディア: 文庫
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ただ、サンティアゴ・ナサールの最期の描写はしっかりと生生していて、それが目にありありと浮かんでしまったためうげえええ……と、しばらくはこてっちゃんが喰えなくなりそうな気持ちになった。ギブギブ……と本を放り投げてしまったわたしは、いつからこんなに残酷表現に弱くなったんだろう。