K.R.サリヴァン監督『GUESS WHO/招かれざる恋人』

2005年米国作品。恋人の両親に会いにゆくことになった白人青年と、それを迎え撃つ彼女の父親(アフリカ系アメリカ人)との間で起こるすったもんだを中心に描かれる心温まるほんわかコメディ。『招かれざる客』という人種問題をシリアスに取り扱った作品のリメイクらしいんだが、多分これとは全然別物なんだろうな。

とにかく父パーシー・ジョーンズ役のバーニー・マックさんが素晴らしくて、マッチョでギョロリと鋭い目をした、いかにも押しの強そうな父親をいきいきと演じていた。なかでも、娘の貞操を守るために彼が取る行動にはえらく笑わされたんだけども、それがバーニー・マックさん本人の実体験を採用したシーンなのだと知って(DVDの解説で言ってた)なおさらおかしかった。
バーニーさんほどじゃないけど、娘の恋人サイモン役のアシュトン・カッチャーさんも頑張ってた。主人公の誠実さや生真面目さが自然に感じられる演技で、この人はこんな七三キャラも出来るんだなあとちょっと驚いた。
物語とは全然関係ないけれど、バーニー・マックさんと六平直政さんってちょっと似ているよな……と思った。主にめだまが。