週末観た映画リスト。
- ジョン・メイバリー監督('05)『ジャケット』
DVDのパッケージから受ける印象(恋愛・エロスがらみのサスペンスなのかなあと思ってた)とは異なり、「自分で自分の死因を調べる」というSFチックな設定の物語で予想以上に楽しめた。それにしても、主人公のジャックを演じたエイドリアン・ブロディさんは、まともにみたのは初めてなんだけれども、上手すぎる。他にも「え、この人だったのか」と、見終わってからはじめて気づく俳優さん−新ボンドのダニエル・クレイグ(入院患者のルーディ)や、ブラッド・レンフロ(車の若者)、ジェニファー・ジェイソン・リー(女医さん)など−がチラホラいて、物語に染まりきったみなさんの芸達者っぷりに感心してしまった。
- ロブ・ライナー監督('05)『迷い婚 -すべての迷える女性たちへ-』
D.ホフマン主演の『卒業』を観ていたらもっと楽しめたんだろうなと思うに付け、軽く後悔。だってこれ『卒業』の後日談っていう設定のコメディ作品なんだも。いまから観ようかしら『卒業』。
で、この物語の主人公はマリッジブルーにどっぷりな女性サラ。かなり自己中心的人物なんだけれども、ジェニファー・アニストンが演じるとどうしてこうも可愛いのだろう。どうにも憎めない。というか、パニくる姿なんてたまらなくイイ。祖母役のシャーリー・マクレーンもついでにイイ。
平気でうそをつけちゃう仮面系の女性陣がバタバタする様と、それを受け止める男性陣のあたたかみというかたくましさの対比がコミカルだわほんわかだわで、(男性にはウケが悪そうだけども)いい話だったと思う。特に父親(リチャード・ジェンキンズ)のノロノロ運転にまつわるくだりは、自分の父上と重ね合わせてしまいじんわり数割増だった。
- リチャード・ロンクレイン監督('06)『ファイヤーウォール』
事件に巻き込まれた妻子もちの男性が、家族を守るべく悪党と戦う物語。主演のハリソン・フォードさんが、老体に鞭打って知恵と体力をふりしぼる様には泣けた。コンピュータ・セキュリティ担当の主人公という設定はあまり活きていないような気がしたが、ハリソンさんはどっこい活きていた。
- ローレンス・ダンモア監督('04)『リバティーン』
近世英国に実在した詩人、ロチェスター伯爵をジョニー・デップさんが熱演。たぶん、ジョニーさん以外の俳優さんでは成立しないんじゃないかと思うぐらいにはまっていた。物語とはちっとも関係ないが、あの頃の道路状況の劣悪さには、かなり引く。