定期的に消える記憶。

以前、思い出そうにもなかなかそれが出てこなくて難儀した有名人の名前を、また忘れた。今回はあいうえおのアから順々に「ア、ア、ア、ア、ちがう」「イ、イ、イ、これも違う」という風にして、頭文字から記憶を引っ張り出す方法を取ったのだけれども。そうしたらば「セ、セ、セ、セ、セリーヌ・ディオン!」と彼女の名前を思い出すまでにかかった時間はほんの数分で、これは周辺情報を頼りに記憶を掘り起こすより早いし簡単だし、これからは何か思い出したかったら、これでゆこう!と思った。でも、できればあまり忘れない方向でゆきたいところ。

デニス・デューガン監督『THE BENCHWARMERS』

2006年米国作品。製作総指揮はA.サンドラー。ある日、いじめっ子少年野球チームを相手に3対9の人数ハンデのみで、あとは手加減一切ナシの試合をしたガス(ロブ・シュナイダー)たち冴えないおとな三人組。その結果、見事子供たちをこてんぱんにした彼らが「いじめられっ子希望の星」となるべく“少年(と3人のおとな)野球選手権”に参加することになったのだが……。という劇場未公開なのも何となく納得の、メチャクチャ設定満載のおバカ作品。

主人公ガスの周りは、親友役として『ディッキー・ロバーツ 俺は元子役スター [DVD]』のデヴィッド・スペード(リッチー役)と『Napleon Dynamite』のジョン・ヘダー(クラーク役)が、大会主催者メル役にはジョン・ロヴィッツがしっかりと囲んでおり(私の中では)超豪華メンバーそろい踏みで、「これで面白くならないわけがないじゃないのさ!」
とものすごく期待して鑑賞したんだけども、物語を真剣になって追いかけていくうちに、後半に一箇所だけ「んー」と首を傾げてしまう部分があり、そこが最後まで引っかかったままなんとなく微妙な後味が残ってしまった。終いまで笑い倒したかったのになあ。次回は今回よりももっとかるーく考えて、あたかもバカ殿様を愛でるよな気持ちで臨むといいのかもなあ。
物語とはそんなに関係ないんだけど、クソ生意気な悪ガキたちがおとなたちを小ばかにしてやろうと口にしたのが、ビデオ店店員のリッチーには「ビデオボーイ」、新聞配達員のクラークには「ペイパーボーイ」とその各々の職業名だったのがやけにツボにはまった。職業蔑視の意味も若干はあるのかもしれないけど、ヤツ等(子供たち)ってば見たまんまのことをそのまんま言ってるだけじゃないのさ!そういうのすごくこどもっぽいよなあって思ったらおかしくて、ハマりました。かくいう私も見たままを、ろくすっぽ考えもせずに口に出す方だけれども。ぬけきれ!幼児性!

ロバート・ルケティック監督『ウエディング宣言』

2005年米国作品。原題は“MONSTER-IN-LAW”で、ジェニファー・ロペスさんとジェーン・フォンダさん、新旧美人女優二人によるキ印ギリギリな感じの嫁姑戦争を愉快に描いた作品。

劇中ジェニファーさん(チャーリー:嫁)が、ジェーンさん(ヴァイオラ:姑)から贈られたキツめのドレスに、ギュウギュウとその肢体を押し込むシーンがあり、そのシーン自体面白かったんだけどもそれより、あのふくよかなラインは実に良いですなあ……と感心しきり、うっとりしてしまった私がいる。
この例にはじまったことでなく、自分が理想とする体型はここ数年でガラっと変わったような気がする。がりがりよりも、ぷにぷに。骨よりも、肉。ダイナマイトで、いいじゃない。セルライト落ちなくても、いいじゃない。というかこの変化ってまるで、生涯最高体重のわが現状を肯定するため、無意識で自己洗脳してきた結果みたいにみえるけれど、そんなことない。ないのか。

テレ東『おりん』第十二話・母子、涙の仇討ち

大岡越前の奥方役や、養命酒のCMでお馴染みの上品系女優・平淑恵さんと、二時間ドラマ等ではなにげに鍵を握る脇役担当のイメージが強い高橋長英さん等をゲストに招いての、仇討ちを軸にした物語。
仇討ちというとお家の面子のために、本懐を遂げるまでは家に帰らない、いや帰れない、追うも追われるもしんどいだけのろくでもない制度な気がするのだけれど、今回のそれは面子だけじゃない真の目的があり、それを知った時のああ……って納得と、哀しさがググッと迫ってきた。でも、レオタードおりんのありえないアクロバッティック脳天直下手鎖攻撃にすっかり脱力してしまい、その感動も帳消しされちゃったけども。
そういえば、前々回に「私が相手だ!」と息巻いていた首領さまは、今回も懲りずに手下を派遣して、結局地団駄を踏むいつものパターンに、かくし芸のまちゃあきばりの一芸まで披露しちゃって、一体何がやりたいんだこの人は……といった感じで笑えた。えのきさん……。
あと、たくましんは前半さぼり気味で佐介に任せきりだったため、「だんな、こんな時にどこへ行っちまったんだい」って愚痴られてた。どこ行ってたのかはわからなかったけど、たくましんもお疲れなんだろう。たぶん。
来週もレオタードあり。ゲストは長門裕之さん!

fujiki2007-01-18

ここのところ会社で、納豆のことばかり話している気がする。スーパー別の商品確保状況だとか、メーカーや商品ごとに味は異なるのか否か、空っぽの納豆棚の前で愚痴るよその奥さんの様子などなど、とりあえず納豆つながりな話題ばかり。私も「どこにも売ってないですねぇ」「おかめ納豆は美味しくて好きです」などと調子を合わせ話していたんだけれども、今朝上司から呼ばれて行ってみると「はいこれ、藤木さんお気に入りのおかめ納豆、あげる」と、4パック入りのそれを手渡された。どこで手に入れてきたのか知らないけれど、うちの上司は本当にやさしい人だなあと、みどりのおかめちゃんを眺めつつ思った。