週末見た映画リスト。

ラッキー・ガール(特別編) [DVD]

  • ドナルド・ペトリ監督('06)『ラッキー・ガール』

原題はJUST MY LUCK。リンジー・ローハン演ずる強運過ぎる女子・アシュリーと、ツキに見放され続けてきた男子・ジェイク(クリス・パイン)の出会いをきっかけに始まる、ドタバタ・ラブコメディ。可愛らしくて、ほんわか系のいいお話だった。幸運、悪運ともにこじんまりした描写にみえたけども、日々の積み重ねなのだから派手さは要らないのかも。派手すぎたら死んでしまうし。
この映画を観ながら頭の片隅で、人の運・不運について想いをめぐらせてしまったんだけども。あんなにラッキー続きだと後が(幸運使い果たし状態で)怖いよなあ……とか、一人の人間にこんなに運が集中したらどこかにしわ寄せが行くわな……などと私は、とにかく根拠レスに「運には決まった量があって、世界中なり、自分の中だけなりで、それを分け合ってる」ような思い込みをしていることを再確認した。それを言ったら、家族に鼻で笑われた。

2番目のキス [DVD]

原題はFEVER PITCH。仕事一筋で婚期を逃しつつある女子リンジードリュー・バリモアさん)が恋に落ちた、一見まともそうに見える好青年ベン(ジミー・ファロン)は実は、ボストン・レッドソックスの熱狂的ファンだった!恋をするのは素晴らしいけど、ときどきものすごく大変だったりもするよね……てな感じのラブ・コメ。ベンのレッドソックスへの愛情が、キチガイ級とまではいってなくて、爆発的な笑いに結びつかなかった。でも、いいお話。特に教師をしているベンに、生徒が放った一言がとてもよかった。

「先生はレッドソックスを愛してるけど、チームは先生を愛してくれるの?」

趣味に没頭し過ぎる恋人を持つ人は一度、この台詞で恋人の頭が冷えるかどうか、試してみたらいいと思う。効きそう。

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル [DVD]

主人公・一路(須賀健太くん)の、ませているようでまだまだ子供なところが可愛らしいなあなどと、ほくほくしながら鑑賞。二度、いや三度、涙ほろり。後半に出てくる戦闘シーンは、ねらわれた学園でのあれや、異人たちとの夏のあれに似て、すごいインパクトだった。うはあー!って思ったもの。

そらめみ。

先日、映画『花田少年史』を観ていたときに、家族が唐突に「なんで弟はあのとき、さん付けじゃなくて花田勝“氏”って呼んでたのかな」などと言い出しやがったので、お前もうちょっと映画に集中しろよ……と呆れつつもとりあえず「“さん”よりもずっと他人行儀なひびきがするからじゃないの」とテキトウ回答で、ハイハイと流しておいたんだけども、いまになってハタ!と気がついた。
花田……史(氏)つながりか!くだらんっ!

テレ東『おりん』第十四話・弥十郎 悲しき再会

副題どおりfeat.たくましん(弥十郎)状態で進んでいく物語は、懐かしい人との再会をきっかけに、今まで全く触れられることのなかったたくましんの過去なども語られたりして、ほー、とか、へー、とか感心しいしい観た。

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トーマス・ベズーチャ監督『THE FAMILY STONE』

2005年米国映画。クリスマス休暇を、交際相手とともに彼の実家で過ごすことになってしまった女性・メレディスサラ・ジェシカ・パーカー)を中心に、コミカルに描かれる家族のお話。

性格もその態度もお堅いメレディスが、気さくで開けっ広げなストーン家に放り込まれたときのチグハグさ加減をみていたら、昔似たような経験をしたあの時の自分を思い出してしまい、面白いんだけれども痛々しい、複雑な心境になってしまった。わかってはいるけど、既に出来上がった家族の輪の中に入り込むのって、ホント難しい。完全にアウェイ試合の気分。
話の筋とはあまり関係ないんだけれども、緊張すると出てしまうらしいメレディスの咳払いを「イラつく!」とある登場人物が評した所為なのか何なのか、その台詞を耳にして以来、気安く咳が出来なくなってしまった自分がいる。もしかして、これってイラつくかしら?とか、考え始めたらもう、やんなっちゃう。

代替品。

私の家族はバレンタイン時期には決まって、勤務先の同僚女性Aさんから贈られたハートチョコレート二枚という、完全なる義理チョコを貰って帰ってくるんだけども、不二家さんの商品がことごとく撤去されてしまっている今年、ハートチョコいっぽんやりのAさんはどうするつもりなのだろう……と、私が貰うわけでもないのにひそかに気になっている。チロルか。

バリー・ソネンフェルド監督『RV』

2006年米国映画。ロビン・ウィリアムズ演ずる一家のお父さんが、キャンピング・カーでの家族旅行を一人で勝手に企画立案し、ブーたれる家族を引き連れて強制的にレッツ・ゴー!!と出発したは良いけれど、不慣れな大型車両であるため、これの運転やら何やらもろもろに手こずってしまい……。という、家族の絆再確認系のドタバタ・コメディ。

劇場未公開作品を観るたびに、スルーされた理由について思いをめぐらすんだけれども。本作についていえば、日本があちらほどにはキャンピング・カー文化が発達していないからともう一つは、主人公・モンロー家の性格の悪さにあるんじゃないかと思う。
だって、いくら彼らに人付き合いが苦手の設定があるにしろ、ちょっとひど過ぎる。笑えるんだけれど同時に、かなり引く。そんな彼らの駄目っぷりを引き立てるべく登場する脇役、RVの達人・ゴーニキー家の方が100倍好感が持てたもの。
まあでも、非社交的な自分をかんがみるに、私がどっちの家族によりしっくりなじむかと言われたら圧倒的にモンロー家の方であるので、これはおそらくは同属嫌悪なんだろうなあ。うへへ。うげげ。